午前中のゴルフの練習のことを書こうと思っていた。アイアンはよかったけど、ドライバーが駄目だったとかやっぱりちゃんと体幹を廻さないといかんとか・・・でも忙しくも平穏な日々は続かないということらしい。
リハビリ、テープ、水やらを全部終えて、外に出た時に2人の生徒に"隠れてるの?"といわれ、何のことだか解らず”?!面”してると、どうやら選手の親がぷんぷんに怒って俺を探してるらしい。別に逃げてるわけでもなんでもないので、会いに行ってみると、その選手のお母さんは凄い剣幕。”なぜうちの子が明日のゲームでプレーできないの?""胸の痛みで心臓専門の医者に診てもらえなんて出来るわけない!そんな金があると思って?""あんたは何ナノ?医者?何の権利があってうちの子を試合に出さないなんてことが出来るの?"
ふぅーっ。すげー捲し立て。マシンガンだ。まさかこうなるとは思わなかった。その選手は月曜日のハードな練習中に胸の痛みを訴えて、練習を途中で止めさせていたのだ。かなりでかい奴なので、当初は大丈夫だろう、走りすぎると"胸のあたり"が痛くなる奴だろう・・・と思っていたが、一緒にいたGAのCarrieの心配もあって、ドクターにちゃんと見てもらって、プレーの許可をもらおうということになったのだ。胸の痛みばかりはこっちの手に負えないし、プレーの許可をして責任を取れるのは医者だけだからだ。
そして翌日"医者に行ったか?"とどうせ行ってないだろうから、いつ行くんだ?の意味も込めてと聞くと"昨日行った"と答えが。おかしいなと思ったが、行ったのだったら医者からのノートなりメモなりでプレーの許可をすると書いた紙を見せてくれないとプレーさせることは出来ないと伝えたのだ。どうせ忘れてきそうなので、"明日忘れたら、ゲームに出さないから"と言う約束をした。
そして今日、"紙は?"と聞くと"ない、忘れた"との答えが。"じゃ約束どおり明日のゲームには出れないね”と伝える。もう何を言っても無駄!明日は出れないし、ついでに今日の練習すら駄目とも伝える。暫くしたら、前出の母親が凄い剣幕で捲し立てたというわけだ。
とにかくまず自己紹介をして、あんたは誰なの?ということで立場を明らかにして、渡してあるはずなのにもらってないという親用の手紙を渡す。そして、こっちの事情、というか選手と俺のやり取りを説明。ここまで来るのに相当時間がかかった。なぜならばこっちが何かを言い始めると会話をさえぎるようにマシンガン炸裂。黒人のおばチャン止まりませんよ・・・
”Let me speak”といいながら一通り説明すると選手が俺に言われてから医者なんぞ行ってなかった事が発覚。ついでに胸に痛みがあったことすら昨日まで知らなかったようだ。そしてまた独壇場が始まる。”この子の母親を17年やっていて、喘息持ちだけど、胸の痛みなんて言いながら、練習サボろうとしてるのよ!ちょっとでも痛いとサボろうとするわ、去年の手首の捻挫なんてSUCK THAT ASS UPよ!!とにかくね、この子は大丈夫なの。17年も見てるんだから!そこであんたが何の権利があってこの子を試合に出さないつもり??校長を呼んできなさい!”という。胸の痛みに関してそんなに軽くとられたら困るので、"去年も人が一人死んでるわけだし、胸の痛みは心臓疾患である可能性があるわけです。それをなんでもないといって責任を取れない"というか言わないかのうちに"あの死んだ子はドラッグやってたのよ!Alachua郡のバスドライバーとしてあの子が小学校に上がった時から運転してやってたけど、あたしのバスの中でドラッグやってたのよ!うちのはでっかい子だけど喘息の気があるだけで、健康診断もパスしたのよ!" へぇ~・・・やっぱり去年無くなった彼は薬をやってたのね。"それは知らなかったです。でも胸の痛み云々は大目に見てよしとしても、医者に行って無いのに行ったと嘘をつくのはどうかと思う。フットボールのチームに嘘があったら成り立たない" すると”あんた正気?Alachua郡のバスドライバーやっててこの子達が嘘つかない子だなんてこの私が言うと思う?あんた正気?目を覚ましなさい!”そこまで言われるとやってられんな・・・ちょっとむかついてきた。
話にならないので、ヘッドコーチを呼んできて話すことに。申し訳ないがコーチを巻き込んでしまった。コーチは素晴らしい人格者で、ちゃんと中立に話をしてくれた。母親としての選手の理解度と、トレーナーとしての危機管理措置を理解してくれ、話が進み始めた。こっちも胸の痛みがあって医者に診てもらえといった時点で家庭に電話するべきだったし、それを怠ったので謝罪した。”I apologize that I did not call you on Monday”というと”I accept your apology”だってさ!くぅ~~~~~~悔しい。。。。自分の息子が嘘ついたことに関しては彼女曰く"あんたがプレッシャーかけて医者にいったって言わせたんだしょ!"とまでの言われよう。その調子なら、あんたが"胸が痛い"っていうことの出来ない雰囲気を作ったんだろう?!結局彼は明日のゲームでプレーできることになったのだ。親に電話をしなかったという、落ち度があった以上、俺は向こうの言いなりに成らざるを得ないだろう。後で、生徒に話をして意見を聞いてみると彼女達はもっと強気だ。”医者が書いた紙を持ってこなかったんだから駄目なものは駄目。”そりゃ俺だってそういったさ・・・元気だね。あんたらはぴちぴちだね。そう、No is Noのはずなのだ。
あ~しかし、あそこまで言われちゃうともうやる気なくなってくるなぁ・・・。最後はある程度俺の立場も認めてくれたけど・・・。こっちとしては選手のため、万が一の時の為にとった措置なのに。それにしてもひどい言われようだったな。自分の子にはかなり厳しくて、痛みなんか耐えろと突き放す一方で、周りの意見なんて取り入れようともしない。むしろ彼女の"周り"があまりにも取り入れられるものでは無いのかもしれない。彼女の言う”Alachua郡のバスドライバー”仕事はかなり閉塞的なんだろう。Ghettoの奴らを送り迎えしてたらバックミラー越しにそりゃいろんなものが見えるだろう。お金が無いのもわかる。そりゃしょうがないよ。心臓専門の医者なんて手の届くところでは無いのだろう。でも試合に出れないで叫ぶのがあんたなら、息子が死んで泣くのもあんただぞと、言いかけてやめた。俺に落ち度があったのだ。完璧ではなかった。それだけだ。
これからはひどい怪我の場合必ず家に電話するようにしよう。紙を渡しても、口で言っても伝わらないみたいだ。それはある程度わかっていたんだけど、選手の親とのコミュニケーションは苦手なのだ。というか、意味を見出せないのだ。自分の怪我なんだから自分で治すのが当たり前だし、そのために必要なことは俺がなんでもする。家族には怪我の事ぐらい伝えるべきだし、親の助けが少なからず必要な年齢だろうから痛いんだったら、自ら伝えるはず・・・。本当は選手個人個人に自分に責任を持てる人間になって欲しいのだ。でも悲しいことに痛いなんて言えない家庭があるようだ。今日も政府主導の保険に入れなかったのにもかかわらず、MRIと手術が必要なケースが出てしまった。そんな政府のシステムやら、親の収入やらで才能を潰すわけには行かない。900人居るといわれるEHSのスポーツ選手プラスその親1800人も相手に自分に鞭を打とう。出来るはずだ。
そして自分への教訓。将来どんなにお金がなくてGhettoに住んでいようが、空だけは見るようにしよう。上を目指すことを忘れたら信じることの出来ない人間になってしまうだろう。そして結局痛いのはおれの胸ですからぁ~~~・・・(残念!)
初めてトンカツを作った。そしてカツカレー!!うめぇ~~♪なんだか料理写真で肉が踊るのは初めてじゃないか?普段は大豆やらツナだからな・・・たまにはがっつリ男らしく肉を食らわんとす。