実はまた訴えられている(笑)。笑えないか!知らない人の為に一度目の訴訟は、2004年の11月にバスケ選手が練習中に突然死した件について。体調の変化に気付かなかった学校側の監督責任を・・・と言った感じだと思うが、詳細は知らされず、死因や裁判の結果すら解らない。なぞに包まれたままだ。それはそれは情報が行政側に行ってしまったので、しょうがないのだろうが。
そして今回はと言うと、なんと一年前の怪我についてなのだ。ちょうど一年前のこの時期、陸上の女の子がATRに入ってきて、”ハードルを使った練習をしてる際に着地の時に膝を捻った”と言う事で、俺が最初に診た。今でも覚えているが、あれはMRIとか撮らなくてもはっきりと解るACL断裂。半月板やMCLなどについては覚えてないが、とにかく完璧にACL切れてるぞ~!と叫びたいくらい(これはATの人にしか分からないだろう・・・)だった。そしてTriage Programを使って大学病院に行かせて、結局手術する事になったというところまでは聞いていた。
それが今一年の時を経てこういう形で話が降って湧いてくるとは。訴えとしては学校側が監督責任を怠ったという事なんだろう。日本ではありえない話だ。さらに聞いてみれば、フットボール場で練習していたのだが、フィールドがでこぼこでゴミが散乱しているのが要因だとか、トラックがコンクリートだからとかそういうところを突いて来ているらしい。さらにハードルを越えさせる練習を十分につまないままにやらせたとか、そういうのもあるらしい。
さぁ、あなたならどうする?
話は簡単なのだ。親の承諾書であるConcent formがありさえすれば。学校スポーツに参加する事で怪我したり、究極のケースでは死に至ることもあるということを承諾するものなのだが、実はこれが見つからないのだ!陸上はただ単に走りたいというだけの理由でフットボールに次ぐ参加者を誇るが誰も長続きしないので、入っては辞め、入っては辞めると言う事を繰り返していく。だからコーチも俺も誰が居て誰が居ないのか、誰が実際のチームに入っているのか非常に把握しにくいのだ。だからひょいっと今日は練習する、見たいな感じで入っても書類を出しているか出していないかほとんど把握できない。去年はそれをまとめるのに非常に苦労した。それが今になって響いている。コーチがかわいそうだ。練習場に入るのに誰かが門番をして書類の提出の有無をチェックしていない限りどうにもならないだろう。
つまり親は承諾していないのに学校側が怪我をさせ監督責任を怠ったという事なのだ。参ったなぁ。残ってる書類は俺が書いたinjury reportのみ。一年前の我ながら上出来だ(笑)。話を難しくしているのは彼女がそのさらに一年前から同じひざを捻って怪我をしていたという事。その時点で小児科医はアイスとバンテージをあげて、大丈夫と言ったそうな。(-_-;) ACLがもともと切れていたのかなんてわかるかい!
手術費が相当かかったのだろう、と教育委員会の危機管理対策の人と電話で話していると”they're asking a lot more than that”だって。さすが訴訟の国だ。聞くだけで呆れる。どうなるんだろう・・・続報は後ほど。