自分は周りに流されない、と思って生きてきたつもりだが、どうやらここ最近は違っていたようだ。自分でその変化がわかっているなら訳は無いのだが、それが解っていなかったからよくない。中学高校の寮で暮らしていた時はこんなのではなかった筈だ。もっと自分自身と対面して話をする時間が多かった。
それはいつしか甘えに変わり、恐怖に変わった。立場の変化がそれを一気に加速させた。本当の自分とは違う自分が一人歩きしているのに少々気付きながらそれも良いかと余裕を持っていたはずが見えない相手に余裕を持って手玉に取られていた。恐怖は感じる事が出来ないから恐ろしいのである。なぜ感じる事が出来ないのかといえばそれは恐怖と対面するのが怖いから知らず知らずに逃げてしまうのだ。いつから人に嫌われたくないと思うようになったんだろうか?そんなこと思っていないと躍起になって否定するあたり甘えた恐怖だ。
自分のせいで大切な人を失いそうになった。欲張りは手のひらの上に全て載せることが出来ると思っていた。いつからそんな偉そうな事をよくも考えられていたもんだ。気が付いたら大切な物は手のひらから落ちかけていた。何が大切で何が不必要か?本質を見極める事は非常に大事な事であると一貫して解いてきたが、本質を見極める事の本質を見失った。
もう一度原点からやり直したいと思う。昔VAにいた時にみんなで話していたような”ファイター”になりたいと思う。幸い自分のProfessionに対する真摯な気持ちは失われていなかったようだ。過去の自分に戻るのはばかばかしいと思っていたが、全然悪くない。もっと勢い良く階段を駆け上がれるように。