引越しトラックは返却した。その代わりに荷物は倉庫に入れておくことにした。そして仮の住まいとしてAssistant ATの家に住まわせてもらう事になった。なんていい人なんだ・・・自身は遠征に行っちゃうし、家族もSCに行ってるって言うし、お留守番をかねて、ゲストルームに住んでます。インターネットはダイアルアップ、パスワード知らず。というわけで、今日はじめてネットに繋がったのは働き始めた病院の近くのコーヒーカフェ。その名もABC(America's Best Coffee)である。
レンジャーズが遠征に行っているときはチームドクターKeith Meisterのsports medicine clinicで働く事になった。Dr.MeisterはUFにはいるときにお世話になって、その病院のDirectorをやってるChuck WabbersenというPTについて回る事になった。同時に二つの場所で新しく働き始めるという事はなかなか大変な事だと思うが、こっちのPTクリニックの方が圧倒的になじみやすかった。というのも今までやっていたことに非常に近いし、患者とのコミュニケーションもとてもやりやすい。
やっていたことが非常に近いと書いたが、クオリティーに関しては雲泥の差だ。ほとんど理想に近いくらい。教科書の最初に書いてるような理想がここでは行う事が出来るのではないかと思うくらいだ。このChuckがこれまた凄い。彼も真のプロフェッショナルだ。Passionが違う。朝の6時から7時、8時、時には9時まで働く。患者を治したくてしょうがないのだ。理想に立ち向かうPassion、これはsports medicineの伝道師か?光が後に見えてくる(笑)。上には上がいるもんだな。彼の下で働くPT達も人格者ばかり。レンジャースのみんなは当然人格者ばかりだが、レベルが上がれば上がる程人格者が増えてくる。“なんでこの人はこんなにいい人なんだ?”と何度思ったことか。Chuckが連れてきたPTのReganもいい奴だ。パーフェクトだ。とてもフレンドリーだ。
なじみやすいと書いたのにはもう一つ理由があって、ここで働く人たちの7割はフロリダから来ているのだ。Dr.MeisterがUFのチームドクターだったのを皮切りに、ChuckもUFフットボールチーム出身で、UFでPTとして卒業した。ReganもOcalaで働いていたし、新任のSheriはまだUFに籍を置いているぐらいだ。卒業式で言われた、NCAAバスケの決勝のCMで流れていた"The foundation of the GATOR nation"はここテキサス、Arlingtonで確実に出来上がっている。
2日働いたけど、なんとか自分の仕事を見つけられそうだ。一日に100人の患者を診るクリニックでやっぱり自分ができる事をやっていけそうだ。反面、PTクリニックではATは本当は何も出来ないのだ。本当は超音波だって当てちゃいけないし・・・。リハビリのエクササイズを”Priscrive”して、お金を取るという現場に直面して、”MS,ATC”は何なんだろう?と感じずにはいられない。PTがイキイキと患者を治していく中で、PTやらないと駄目かね?と思っちゃうよな。さぁ、どうなるんでしょう?これから。
とにかく凄いところに来てしまった。自分が積み上げてきた事は如何にクリニックやチームに貢献できるか、一丁、腕の見せ所です・・・ってかっこよく書いて見たいけど、早く環境になれることが先決。
その前に早くアパートを・・・一人で外食するのが嫌いなのよ。。。でっかい家に一人だけだし!